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草津温泉の安室ちゃん [雑感]

群馬県の草津温泉に行って来た。「草津よいとこ一度はおいで」という民謡で知られる、全国屈指の歴史ある温泉地。上野から特急、バスを乗り継いで3時間ほどでホテル高松に着いた。

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さっそく中心部にある湯畑へ。90度近い源泉の温度を下げて、風呂に入れるように冷ます昔からの仕組み。そばの熱の湯では、湯もみガールによる湯もみと踊りショーがあっていて、昔ながらの湯ざましが見学・体験できる。宿の湯は確かにちょっと熱めで、露天でちょうど良い感じだった。

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街の印象は一つ一つの施設がとても綺麗に整備されていて、もっと鄙びた感じかなという先入観を覆された。西の河原や公衆浴場など、逆に風情というものが阻害されている面もある気もしたが、首都圏から近い観光地としてはインバウンドの受け入れ促進のためにも、こうした環境整備は欠かせないのだろう。

夕食では地酒の水芭蕉を軽く一杯やって、牛すき焼きなどを堪能し、夜の温泉街を探索へ。2時間3千円で飲み放題のスナックMに飛び込みで入る。金曜日の8時過ぎだったが貸切状態。女の子がいないからコンパニオン呼ぼうかというママさんのアドバイスに、「じゃあせっかくなので」とお願いする。1時間で7千円。20代後半のSちゃんは安室ちゃんのファン、さっそく歌ってもらう。ハスキーボイスがなかなかセクシーで、とてもノリの良い子でした。満足な忘年会旅行となりました。

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ハード・コア [シネマ&演劇]

狩撫麻礼(かりぶ・まれい)のコミック「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」を山下敦弘監督が映画化。平成の奇書と呼ばれるコミックらしいが、確かに主人公が街宣右翼の手伝いをして宝探しをしているというシチュエーションからして、なかなか突拍子もない。

原作に惚れ込んだという山田孝之に荒川良々、佐藤健というメンツ。AIを搭載した謎のオンボロロボットが加わり、物語が膨らむ。AIが学習によって人間的な感情を持つと、人間との間に友情のようなものが生まれる。ラストはマンガ的だが、作品からはそんな現代的な意味を感じ取った。

右翼幹部の娘役の石橋けい。山田を誘惑する出戻り娘役がとても淫らで、記憶に残った。あとで調べると、カフェオレのCMに若い母親役で出ていて、そのギャップに萌えた。


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ムンク展 [アート]

世界で一番知られている絵とも言われるムンクの「叫び」を見に東京都美術館に行った。平日の午後なのに結構な人出。チケット売り場に行列ができていた。

叫びの前は大渋滞。これまでに何度も雑誌や映像で見ているせいか、本物を見てもあまり感動はなかった。むしろ悲しい表情の「マドンナ」のリトグラフに惹かれて、記念にポストカードを買った。

オスロ市ムンク美術館公認のノベルティの多いこと。Tシャツからキーホルダーまで人気のほどがよくわかる。ポケモンの叫びなんてのもあって、ぬいぐるみは大人気で完売していた。アート界のアイドル的存在だ。

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ドスパロスの碧空 [シネマ&演劇]

上映会でドキュメンタリー映画「SEED(邦題ドスパロスの碧空)」を見た。米国カリフォルニアで成功した日系の米作り農家の過去から現在まで。戦争で収容所に入れられ、それまでの土地を奪われるなど、苦難の歴史をたどる。

国府田ファームを支える一族や工場の人たち。それに故郷の福島の人たちのインタビューがつなぎ合わされている。広大な土地に水を張り、双発機で稲の種子を散布する。米国流の大規模農業に目を見張った。

正直なところ、戦争での日系人の苦労の実態はあまり知らない。人種による差別はきっと根深いものがあったし、今もなおあるだろう。そこらへんのところがもっと描かれていれば、と思った。馬場政宣監督。


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森から来たカーニバル [シネマ&演劇]

山崎一が立ち上げた劇壇ガルバの旗揚げ公演を下北沢の駅前劇場で見た。別役実の不条理喜劇。狭い板の中で濃密な80分を楽しんだ。

高田聖子と山崎の夫婦漫才のような掛け合いがいい。森から来るカーニバル、自らを申し訳なく思っている象、その象に踏まれて死にたいと思う人たち。トランペット、オルゴールの音色、ダンスといった趣向。奇妙な設定がどんな形で展開して行くのか、目が離せない。

カーニバルは、例えば戦争かもしれない。賑やかな祭のようにやって来て、普通の人たちの日常を破壊する。なのにそれに自ら志願して犠牲になる人もいる。別役の脚本は言葉遊びのように見せながら、観客を深い思考を誘ってくれる。劇壇とは、芝居に関わる人間の能動的なつながりを意味するという。劇壇の今後に期待する。

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ボヘミアンラプソディ [シネマ&演劇]

伝説のバンド、クイーンの実録シネマをTOHO日比谷で見た。エイズのため45歳の若さで逝ったフレディ・マーキュリーの足跡。パキスタン移民の子、ゲイであることへの差別を、アーティストに徹することで最後は克服した。ライブ・エイドでの、心を揺さぶるボーカルに涙が出た。

ボヘミアンはじめ、キラー・クイーン、伝説のチャンピオン、ウィ・ウィル・ロック・ユーなど、耳になじんだ曲ばかり。英米に先立ち日本でブレイクしたのは、斬新で耳に残るメロディが日本的な哀愁や感性と響き合うところがあったのかもしれない。字幕で読むと、詩は罪とか許しを求める内容だったけれど。

音楽プロデユーサーは、フレディの仲間のブライアン・メイとロジャー・テイラー。バンドの内輪揉めも描かれるが、ブライアンが天文学者、ロジャーが歯医者の卵だったという経歴がそれぞれの個性に出ていて、印象に残った。

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ツィゴイネルワイゼン [シネマ&演劇]

京橋の国立映画アーカイブで、「ツィゴイネルワイゼン」をみた。大学のころ名画座で見て以来だったが、サラサーテのバイオリンだけは記憶に残っていたが、ストーリーはほとんど忘れていた。

美術監督・木村威夫の特集企画だが、こちらはこの作品で鈴木清順監督のファンになった。今は亡き原田芳雄、藤田敏八に大谷直子、大楠道代のキャスト。芸者役の大谷のしっとりした色気、みだらな大楠の肢体。戦前の鎌倉を舞台に、生と死が行き交う怪異譚は妖しくエロティックだ。

国立アーカイブと名称が変わって初めて訪れた。鑑賞も原則として事前予約制になったが、500円で名作をスクリーンで見ることができるのはいいね。

ツィゴイネルワイゼン

ツィゴイネルワイゼン

  • アーティスト: 諏訪内晶子,サラサーテ,ドヴォルザーク,フィッシャー(イヴァン),ブダペスト祝祭管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/05/20
  • メディア: CD

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修道女たち [シネマ&演劇]

ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出のKERA・MAP公演「修道女たち」を下北沢の本多劇場でみた。禁欲的でなければならない修道院をシットコム(シチュエーションコメディ)にした。15分の休憩をはさみ3時間ほどだったが、マジックリアリズム的な場面もあったりして、飽きさせぬ舞台だった。

キリスト教っぽい架空の宗教。お祈りの言葉や賛美歌のような歌、聖像など、どこかの国のカルト宗教にありそうな設定がナイス。芸達者な鈴木杏、美しい修道女がぴったりの緒川たまき、がっちり脇を固める犬山イヌコ、伊勢志摩。配役もよかった。

歴史を振り返れば、その時代、時代に、異端とされ弾圧された宗教がある。中世には魔女狩りもあった。マイノリティを排除しようとする権力の策謀は今も社会にあるのではないか。弾圧された側は、それぞれが信じる神にひたすら祈る。生死を分かつ場面が来ても、それが神の意志であれば、とあえて死を選び殉教することさえある。女性同士の愛情、天国への電車、戦場の狂気。様々なエピソードが語られる中で、寓話のような味わいが心に残った。

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恭しき娼婦 [シネマ&演劇]

新宿梁山泊の第64回公演を池袋の東京芸術劇場で見た。ジャンポール・サルトル作、シライケイタ上演台本、金守珍演出。サヘル・ローズが主役のサヘルという名の娼婦を演じる。エキゾチックな顔立ちでスタイルも素敵。なかなかの熱演だったが、娼婦の醸し出す色気はイマイチだった。

そもそも娼婦の役柄というのは一筋縄ではいかない。身体を売る仕事をしながら、心は純潔といったストーリーは古今にある。そうした人間を演じるには、役者としてそれなりの経験値がいるのではないか。サヘルの演技は新鮮ではあったが、深みに欠けた。今後の成長に期待しよう。

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戦場から女優へ

戦場から女優へ

  • 作者: サヘル ローズ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/01/27
  • メディア: 単行本



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椎名林檎(生)林檎博`18 [ミュージック]

静岡・掛川市のエコパアリーナであった、椎名林檎のアリーナツアーに行ってきた。初めてのライブ、ギンギンのロックボーカルと、昭和歌謡テイストのバラード曲。新宿系、リンゴ風味の声色に魅了されました。


椎名林檎と彼奴等の居る真空地帯 [Blu-ray]

椎名林檎と彼奴等の居る真空地帯 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • メディア: Blu-ray


CGやビデオアート、光の演出は、スタイリッシュでファッショナブル。林檎さんの横で踊る2人組のダンサーのカッコいいこと。トータス松本ら男性シンガーとのコラボも素敵だった。


もちろん林檎さんのファッションは、他を寄せ付けない。女王の冠を頭に載せてサマになるのは彼女しかいないだろう。ファッションリーダー、アイコンとして女性ファンが多いのは頷ける。

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  1. 本能 with Mummy-D
  2. 流行 with Mummy-D
  3. 雨傘
  4. 日和姫
  5. APPLE
  6. MA CHERIE
  7. 積木遊び
  8. 個人授業(フィンガー5 cover)
  9. どん底まで
  10. 神様、仏様
  11. 化粧直し(インスト)
  12. カーネーション
  13. ありきたりな女
  14. いろはにほへと
  15. 歌舞伎町の女王
  16. 人生は夢だらけ
  17. 東京は夜の七時(浮雲ソロ)
  18. 長く短い祭 with 浮雲
  19. 恋の呪文はスキトキメキトキス(アニメ「さすがの猿飛」主題歌)
  20. ちちんぷいぷい
  21. 獣ゆく細道
  22. 目抜き通り with トータス松本
  23. ジユーダム

アンコール

  1. はいはい
  2. 夢のあと
  3. 実録 -新宿にて- 丸の内サディスティック~歌舞伎町の女王

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書を捨てよ 町へ出よう [シネマ&演劇]

寺山修司原作の舞台化、池袋の東京芸術劇場でみた。寺山の著作を読んだのは中学・高校の頃。小田実の「何でも見てやろう」とともに、「書を捨てよー」は、若かった自分にとって、生き方の羅針盤となる言葉だった。

藤田貴大演出。建設足場を組み立て舞台装置に使う、その作業そのものをパフォーマンスとする。スクリーンに映像をうつし出し、舞台外からテラヤマを語らせる。本のようにCHAPTERで区切る構成も。実験的なテラヤマ・ワールドへのオマージュ。

ただ場面がブチブチと切れて、内容も説明的な部分が多く、わかりにくかった。又吉直樹さんや穂村弘さん、寺山記念館の佐々木英明さんが映像で登場し、語るのだが、あまり印象に残らなかった。

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プーと大人になった僕 [シネマ&演劇]

映画ランキングトップをたまには見ようと、TOHO日本橋に行った。久しぶりのディズニー映画、字幕だけど親子連れもチラホラ。「何もしないことに忙しかった」子どもの頃を思い出してごらん、何もしないことがベストなんてこともあるんだよ。そんなメッセージが疲れた大人の心を癒す。

主人公のクリストファー・ロビンにはユアン・マクレガー。プーさんはもっと可愛い声かと思っていたので、声優の声はちょっと意外だった。父親と娘の関係は、あるあるですね。

昔の英国ロンドンとその近郊が舞台だけど、合理化、効率化ばかりを追求する社会へのアンチテーゼは現代にも通じる。仕事も結構だが、もっと休みをとって家族との時間を大切にしよう。そうした風潮は、娯楽帝国ディズニーにとって成長への追い風でもあるだろう。

プーと大人になった僕 (ディズニーアニメ小説版)

プーと大人になった僕 (ディズニーアニメ小説版)

  • 作者: エリザベス ルドニック
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2018/09/13
  • メディア: 単行本

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黄金バット〜幻想教師出現 [シネマ&演劇]

猿楽通り沿いの明大キャンパスであった唐組公演を見に行った。座長の唐十郎さんの中学校時代の先生から妄想を膨らまし、便器やサンダーバード3号のようなモグラ掘削機、耳を切ったゴッホのエピソードなど、グロテスクな夢の世界を舞台に現出させてみせた。

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唐さんの母校である明大では、その足跡をたどる企画展が開催中。権力や既成概念を打ち破るアングラ芝居の情熱、その熱量の大きさが魅力だとあらためて思う。まさに迸る言葉の奔流。理解しようとせず、身体と心で感じる芝居なのだろう。

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終演の舞台に座長の唐さんが上がり、挨拶した。転倒して頭に大けがをして以来、久しぶりにみた。「ヨッ、唐!」と、この日一番の掛け声と大きな拍手が起きた。唐さんはダークスーツに黒のハットで、昔のようにカッコよく決めていた。公演中は、娘のミニオンさんらが付き添ってテントの後方の椅子にかけて見ていたが、「配役に注意して見ていたが、やあ面白かったね」と劇団員をねぎらっていた。またいつか、舞台上で見得を切る唐さん見たいなあ、と思った。


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ガンジスに還る [シネマ&演劇]

インドにあるヒンズー教の聖地・バラナシ。沢木耕太郎の深夜特急にも出てきたというが覚えていない。一度はインドの大地を踏んで放浪してみたかった。人生観が変わるという話を何度も友人らから聞いたものだ。

バラナシで人生の最期を迎えることはインドの人たちにとって最大の喜びだという。主人公の父親がある日、死期を悟り聖地へ行くと宣言する。戸惑う家族、仕事人間の息子が付き添い、バラナシの「解脱の家」に逗留することに。ガンジス河のほとり、悠久の流れにほぐされるように、次第に親子のわだかまりは消えていく。

ヒンズー教では、逝くことを魂が自由になる、という表現を使っていた。遺体はガンジスのほとりで荼毘に付される。日本人とは宗教観や習俗は異なるところもある。死期を悟った象はひとり群れを離れ象の墓場に向かう。迷惑をかけずに逝きたいという、父親の言葉が心に残る。終末期をどう過ごすか、周囲の看取りはどうあるべきか、など課題はどこでも一緒なのだ。

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藤田嗣治展 [アート]

没後50年記念の藤田嗣治展を東京都美術館でみた。パリ・モンマルトルを拠点に乳白色のバックに裸婦を描いたフジタのイメージが覆される展覧会だった。

南米放浪で描いたドギツイ色彩の絵や、東北や沖繩など日本各地に主題を求めた作品、そして戦争画。第1次、第2次世界大戦に飜弄され、戦後は戦争への加担を問われ、再びフランスへ。ランスに住み、フランスの国籍を取り、キリスト教の洗礼を受け、レオナール・フジタとなった。

テーマや画風の変遷を見ながら思ったのは、藤田はただ描きたかったのだということ。絵への純粋な情熱が全てではなかったのか。女性が代わるたびに絵が変わる、というか、画風が変わるたびに愛した女性も代わる、そんな生涯に芸術家の自由な心を感じた。

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江戸東京の明治維新 [読書日記]

国立歴史民俗博物館の横山百合子教授の岩波新書を読んだ。考えてみれば、わずか150年前のことなのに、市井の人々がどんな暮らしをしていたのか、よく知らない。映画やテレビの幕末ものは、いわば権力闘争であったり、国のかたちをどう作っていくかが、志士たちの活動を中心に語られることが多い。

「150年前の胸に刺さる現実」という帯に惹かれて手に取った一冊だったが、歴史に名を残さぬ人たちの日常を垣間見ることができた。特に遊廓や屠場で働く人たちのエピソードは知らないことばかり。いなりと巻き寿司を組み合わせた寿司を「助六」と呼ぶのは、遊郭を舞台にした歌舞伎「助六由縁の江戸桜」の主役助六と遊女の揚巻にあるという小話に、へえと感心。江戸の庶民にとって、いかに遊郭が身近にあったかを物語る。

賎民層を支配した弾左衛門の存在も初耳で、人々が嫌がる仕事を任せる代わりに、そのまとめ役には特権を与える。そうした統治のやり方が、その後の差別に繋がっていったことが理解できた。

江戸東京の明治維新 (岩波新書)

江戸東京の明治維新 (岩波新書)

  • 作者: 横山 百合子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2018/08/22
  • メディア: 新書

 



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仙厓礼讃 [アート]

博多の仙厓和尚の書画コレクションで知られる日比谷・出光美術館で、書画展「仙厓礼讃」をみた。人生50年の時代に還暦過ぎまで住職を務め、その後は隠居をし、好奇心の赴くままに祭りや珍しいものを見物に行ったり、地元の人たちと交友を広げたりした。米寿まで人生を謳歌した、いわば「老後の達人」の日々を書画でたどる。

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有名な「□ △ ○」(出光佐三は海外向けに「ユニバース」と名付けて紹介した)はじめ、老人六歌仙画賛など、ユーモアあふれる作品が並ぶが、その作品が語るのは「人にはだれにも仏性がある」など、禅の教えだ。

「苦も楽も心ひとつの置きどころ 笑うて暮らせ人の一生」。先輩から教えてもらい、座右の銘としている仙厓さんの言葉だ。

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愛しのアイリーン [シネマ&演劇]

贔屓にしている安田顕主演の「愛しのアイリーン」を日比谷のシャンテシネマでみた。知らなかったが、ビッグコミックスピリッツに新井英樹さんが連載していたマンガが原作という。農山村の過疎、高齢化と嫁不足、外国人労働者の移住など、社会問題を真っ向から捉え、話題になったらしい。

吉田恵輔監督による映画化は、暗くなりそうな話を、安田演じる四十男の焦りと滑稽さをうまく描いていた。安田が「お○んこ!」と叫び、職場やスナックのお姉さんにむしゃぶりつく様は、まさに快演。フィリピンの嫁・ナッツ・シトイとの、日本語ができないゆえのコミュニケーションのもどかしさもおかしみが出ていた。

フィリピーナを妻にする人たちは、身近に普通に居る。夫に先立たれたり、逃げられたりして、母子家庭になるケースは枚挙にいとまがないだろう。映画は、いろんな騒動をデフォルメした娯楽作だが、現代のリアルな嫁取り物語でもある。

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星の王子さま [シネマ&演劇]

Project Nyxの公演を池袋の東京芸術劇場で見た。寺山修司がかの有名なサン・テクジュペリの星の王子さまを舞台にした。その原作を宇野亜喜良の構成・美術と金守珍の演出で料理した。

見えるものを見ない、見えないものを見る。現実と夢、真実と幻想、地獄と天国。元売春宿のホテルを舞台に、大人の童話と寺山ワールドが交錯する。

若林美保、ヴィヴィアン佐藤、エロチカ・バンブー、フラワー・メグ、中山ラビといった、往年のミューズたちが一芸を披露する。流れたジュリーのヒット曲「サムライ」の歌詞が心に残る(阿久悠の作詞、やっぱりすごい)。

劇中の説明では、寺山版では最後、物語の舞台のホテルが崩れ落ちてラストだった。現実世界の出来事が劇場化してフィクションを追い越してしまっている2018年版では、むしろ原作の「星の王子さま」のピュアなラストを生かしたという。

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太陽の塔 [シネマ&演劇]

ドキュメンタリー映画「太陽の塔」を試写会で観た。1970年の大阪万博で岡本太郎がつくったモニュメント。大阪の万博記念公園に保存され、今年約半世紀ぶりに内部が公開された。岡本がどういった思いで、この巨大で異様なな塔を建てたのか。関係者へのインタビューで迫る。

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6000万人が見た大阪万博。自分も少年時代、未来都市を夢見てパビリオンに行列した。太陽の塔にも行ったが、その意味を考えることはなかった。「人類の進歩と調和」という万博のテーマに対して、私は進歩に疑問を持っている、人間なんて少しも進歩していない、人間的な生き方をしている人なんて、今日いないじゃないか。岡本はそんな批判的な考えを太陽の塔で表現したという。

縄文の文化を愛した岡本は、土偶や、神への捧げ物などをイメージして、べらぼうな造形物を作り上げた。万博の遺物として唯一残したというか、誰も恐ろしくて解体できなかったらしい。普段何気無く通り過ぎている渋谷駅の壁面には、「明日の神話」という岡本の作品がある。太陽の塔と対をなす作品だという。過去、現在、未来という区切りを超えた芸術表現。半世紀の時を超えて、もう一度太陽の塔の下に立ってみたいと思った。


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